2012年04月19日

Case055 川口市・S様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
アコムH 3〜H2386万円−157万円
アイフルH 3〜H230万円−350万円
モビットH17〜H2333万円33万円
オリコH18〜H2342万円23万円

整理前合計債務額161万円毎月返済額6万円
整理後合計債務額−451万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
S様は、アコムとアイフルとは相当長い期間の取引があり、
当職と初めて面談した時から相当な金額の過払い金が発生していることは、
経験上容易に想像できました。
アコムとアイフルから過払い金を回収して、
その回収した過払い金でモビットとオリコに支払って終わり。
通常はそう処理されます。

しかし、アコムもアイフルも高額の過払い金を回収する場合は
裁判をする必要がありますので、
受託から回収まで8か月から1年程度かかることもザラです。
また、S様は途中で完済して取引をしていなかった時期があり、
これも裁判が長引く要素になります。

そして、モビットは好戦的な業者。
過払い金で払いますから待ってくださいと言っても、
受託から半年もすれば裁判をしてきます。

これではアコムとアイフルから過払い金を回収する前に
モビットから裁判を起こされてしまいます。

幸いなことにS様は毎月3万円であれば用意できるとのこと。
先にモビットと和解をして分割で支払いながら、
じっくりアコムとアイフルの裁判を進めました。

一口に借金と言っても、どこから借りているかによって
債務整理の方法は大きく異なります。
事務所の経験と実績が問われる業務です。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 08:14 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2012年04月06日

Case054 川口市・K様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
東日本信販H18〜H2353万円27万円

整理前合計債務額53万円毎月返済額2万円
整理後合計債務額27万円毎月返済額2万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
K様は過去に自己破産したことがありました。
東日本信販は自己破産の過去があっても融資する
業界内でも有名な会社です。
K様もしかり。東日本信販だけが融資してくれたとのことでした。

結局負債は50万円程度でしたが、20数パーセントの金利では
毎月2万円返済しても一向に元金が減らず債務整理をすることにしました。

今後は返済額こそ前と変わりませんが27万円を返済すれば完済です。
毎月2万円でがんばれば、約1年の返済期間です。
K様も「がんばります!」と力強くおっしゃっていました。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
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2012年03月29日

Case053 坂戸市・O様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
エポスH 7〜H2228万円−37万円
アイフルH 8〜H2230万円−156万円
レイクH 8〜H2241万円−140万円
武富士H 9〜H210万円−4万円

整理前合計債務額99万円毎月返済額4万円
整理後合計債務額−337万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
O様はご相談にいらした際、
こちらで手続をしたエポス・アイフル・レイク・武富士の他に、
3社合計160万円のクレジットの支払いをしていました。
そして、O様はエポス等の4社の手続は希望するが、
クレジット3社についてはこのまま取引を継続したいとのご意向でした。

債務整理はすべての借入先に対して行うのが最善です。
これは現在の負債の支払いを全て止めることによって、
依頼人の家計から純粋に毎月返済に用意できる金額を算出し、
それに沿って計画的な返済計画を立てられること、
回収した過払い金を返済にあてることによって、
支払い額自体を減らすことが可能なためです。

お話を伺うとエポス・アイフル・レイク・武富士は
当職の経験上、全て過払い金が発生していそうな感じでした。
これら4社へは今後支払いをしなくてよくなるわけです。
O様は、これら4社への支払いがなくなれば、クレジット3社への支払いは
問題なくできるとのことでした。
最後にクレジット3社へ債務整理をした場合のメリットをご説明した上で、
それでもこれら3社との取引の継続を希望されましたので、
これら3社は債務整理を行いませんでした。

一部の借入先に対して債務整理を行わないことは可能ですが、
その場合は、十分に十分に検討しなければなりません。

O様は300万円以上の過払い金を取り返すことができましたので、
これでクレジット3社の支払いも全部終わらせることができるでしょう。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
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2012年03月15日

Case052 川口市・T様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
CFJH 4〜H2252万円−205万円
キャスコH12〜H200万円−13万円
ネットカードH12〜H200万円−44万円
エイワH12〜H200万円−44万円

整理前合計債務額52万円毎月返済額2万円
整理後合計債務額−306万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
CFJを除いて、完済していた3社は過払い金の返還に関しては、
すべてどうしようもない業者でした。
裁判を起こして和解の話をしても、
2割程度の返還しかできないと言ってくる業者です。
ただそんなことは手続を開始した時から分かっていました。
でも、8年も過去に取引があったら、相当な過払い金が出ているはず。
請求しない訳にはいきません。
T様には、完済の3社については、
2割程度の返還しか受けられない可能性があることをご説明して受託しました。

結果、キャスコは2割の返還になってしまいましたが、
ネットカードは銀行口座の差押によって7割を回収でき、
エイワも銀行口座の差押によって満額を回収できました。

当事務所では、過払い金の返還に関して対応の悪い業者については、
積極的に銀行口座の情報を集めて差押を行い、
少しでも多くの金額を依頼人にお返しできるように努めています。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 10:33 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2012年02月26日

Case051 川口市・M様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
CFJH 2〜H2350万円−500万円
アコムH 3〜H170万円−215万円
レイクH 5〜H170万円−250万円

整理前合計債務額50万円毎月返済額3万円
整理後合計債務額−965万円毎月返済額0万円
           

〜代表司法書士松本からのコメント〜
M様は別に武富士での過払い金があり、
武富士から会社更生の通知を受け取って、
初めて過払い金が返ってくるというのを知ったそうです。

過払い金が返ってくることは、
平成18年頃からじわじわ社会に認知され、
一時期はテレビCMや地下鉄の車内広告などで
たくさんの事務所が宣伝をしていたことによって、
多くの方が手続を開始しました。
しかし、社会に認知されてから日が浅く、
まだまだ手続を知らない方がたくさんいました。

そんな時に武富士が会社更生の申立をし、
武富士に過払い金がある方へ武富士が通知書を送ったのです。
武富士から通知書が届いた方は、それで過払い金の存在を知り、
他社への過払い金の返還請求を開始した方がたくさんいたのです。

M様もその1人。
アコムとレイクは平成17年完済ですから、
武富士から何も通知が来なければ、何もせずに平成27年を迎え、
過払い金が時効で消滅してしまっていたかもしれません。

武富士の会社更生の功罪について、
「罪」の部分が多く語られるのは当然ですが、
社会への過払い金の告知という意味では「功」の部分もあるのです。

M様は武富士にも相当額の過払い金があり、
3.3%という低返還率に納得いかない部分もあるようでしたが、
現在の借金がなくなってしかも1千万円近い過払い金を回収でき、
ご満足の様子でした。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 09:53 | 債務整理と過払い金の事例100撰