借り入れ期間 | 整理前債務額 | 整理後債務額 | |
三和 | H 8〜H14 | 0万円 | −81万円 |
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整理前 | 合計債務額 | 0万円 | 毎月返済額 | 0万円 |
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整理後 | 合計債務額 | −81万円 | 毎月返済額 | 0万円 |
〜代表司法書士松本からのコメント〜
Y様は、三和ファイナンス(現SFコーポレーション)1社に対する
過払い金の返還請求のご依頼でした。
ご依頼を頂戴したのは平成21年2月頃でしたが、
約2年かかって全額を回収し、ようやくお手元にお返しすることができました。
手続に時間がかかった原因は、三和ファイナンスの対応が原因です。
以前、三和ファイナンスは、全く過払い金の返還をしない時期がありましたが、
最近は、裁判で判決を取りさえすれば、全額を支払ってくるようになりました。
しかし、判決を取らずに和解となると2割〜5割程度が限界です。
よって、当事務所では即訴訟を提起しています。
とは言っても、判決を取るにはかなりの時間を要します。
三和ファイナンスは、第1審の裁判所で判決が出ても、必ず控訴をしてくるからです。
判決が確定するまでは、最初に提訴したときから数えて1年程度はかかります。
また、三和ファイナンスは、古い取引履歴を開示してきません。
取引から10年以上経過したものは一切開示しないのです。
この点問い合わせると三和ファイナンスは消去したの一点張りですが、
いつ手続を開始しても、そこから10年分の履歴しか開示されないので、
本当に消去しているのかどうか・・・なところです。
言うまでもありませんが、取引履歴の全てが開示されないと、
算出される過払い金が減り、依頼人にとっては大きな不利益となります。
Y様のケースについても同様で、
実際、Y様は平成8年から三和ファイナンスと取引をしていたのですが、
三和ファイナンスは、平成11年の取引からしか履歴を開示してきませんでした。
しかし、Y様の通帳に三和ファイナンスとの古い取引の一部が記載されており、
当事務所で平成8年から平成11年までの3年間の取引を推測して計算しました。
請求額は、この推定計算によって40万円程増額されました。
ただ、この推定計算による請求は、裁判所はなかなか認めてくれません。
また、主張の内容も一般の事件に加えて増えるため、時間もかかります。
Y様の裁判も同様で時間こそかかりましたが、ようやく勝訴判決が確定しました。
そんなこんなで2年がかりの手続になりました。
※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。