2011年06月03日

Case038 川口市・S様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
武富士H 6〜H2195万円−123万円
キャスコH 7〜H170万円−8万円
エイワH10〜H170万円−68万円
アエルH10〜H2134万円−12万円
三和H10〜H215万円−20万円
CFJH17〜H2143万円27万円

整理前合計債務額177万円毎月返済額7万円
整理後合計債務額−204万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
手続開始から約2年の時間がかかりましたが、
ようやく全ての手続が完了しました。

武富士は、今でこそ過払い金の回収が困難ですが、当時は回収可能でした。
15年間取引をしていたこともあり、95万円の負債がひっくり返り、
123万円の過払い金を回収することができました。
この過払い金を元手にCFJの負債を支払いました。

ここまでは通常の債務整理業務の流れでした。
しかし、それ以外の4社に対する過払い金の返還請求が難航し時間がかかりました。

もちろん裁判を提起し、そして判決ももらいました。
しかし、判決によって過払い金の返還請求権が認められたとしても、
それを払ってもらえるかどうかは業者によります。
強制執行をしなければ回収できないような業者も存在します。
時間がかかった4社は、このような手続をしなくてはならない典型的な業者です。

強制執行をする場合、多くの場合は相手の銀行口座を差し押さえることになります。
場合によっては、銀行口座にお金が入っておらず、空振りとなることもあります。
また、他にも差押をしている人がいて競合してしまうこともあります。
競合した場合、裁判所が配当手続を行い、供託所から配当金をもらうことになります。
この手続は、かなり時間がかかります。

過払い金は、権利として認められても、実際に回収できるかどうかは別問題です。
いずれにせよ、全額を回収するためには早期に裁判を開始していく必要があります。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 11:16 | 債務整理と過払い金の事例100撰