2011年05月27日

Case037 さいたま市・S様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
セディナH 7〜H2276万円−23万円
ニコスH 8〜H22160万円43万円
オリコH 8〜H2246万円19万円
イオンH12〜H2249万円−25万円
アコムH12〜H2250万円28万円
アイフルH12〜H2230万円−54万円
レイクH12〜H2262万円−45万円
CFJH17〜H2292万円38万円
プロミスH17〜H2247万円0万円

整理前合計債務額612万円毎月返済額21万円
整理後合計債務額−19万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
S様は会社経営者であり、負債の多くが事業資金の借入れということでした。
612万円の負債に対し、毎月21万円の支払いをしていました。
毎月21万円の支払いを継続していくのは厳しいため、
不動産を売却し、その売却代金で完済することを考えていたそうです。
不動産が売却されれば612万円の全額支払いは可能と見込んでいたそうですが、
インターネット等で債務整理の話を知り、当事務所へ相談にいらっしゃいました。

取引をしている債権者数が多く、また、取引年数も5年から15年と幅がありました。
過払いの発生が見込まれる業者と、負債が残る業者とが混在していました。
当事務所の判断として、過払い金で負債を完済できる可能性は五分五分でした。
そのため、不動産の売却は同時並行で進行してもらうことにしました。

債権調査を経て、引き直し計算をすることによって、
支払う負債総額が128万円、回収可能な過払い金が約150万円と算出されました。
トータル的に見れば、612万円あった負債が丁度ゼロに近づいた計算です。

しかし、消費者金融は、そう簡単に過払い金を返還してきません。
計算上は約150万円の過払いがあっても、
「早期返還しますので、請求の5割で和解してもらえませんか?」
などという交渉をしてくるのが通常です。
全額回収するのであれば、訴訟手続を踏まねばなりません。

S様のご意向を確認したところ、時間がかかっても全額の回収をご希望されました。
最終的には、時間こそかかりましたが147万円を回収できました。

本来なら、この回収金額を支払いに回して完済に至るところですが、
回収前に不動産が売却できたため、負債はその売却代金で先に完済しました。
当初612万円支出する覚悟があったS様は、
返済金額が大きく減ったことに大変満足されていました。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 11:28 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2011年05月20日

Case036 草加市・K様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
セディナH12〜H2280万円−30万円
エポスH12〜H2248万円−20万円

整理前合計債務額128万円毎月返済額6万円
整理後合計債務額−50万円毎月返済額0万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
K様は毎月6万円ずつ支払いをしていましたが、
その支払額の半分は、新たな借入から捻出していました。

昨年の法改正に伴い、個人の借入限度額が大幅に減りました。
これを受け、K様は新たな融資をストップされてしまったそうです。
その結果、債務整理を開始することとなりました。

毎月3万円ずつであれば支払いが可能ということでしたので、
毎月3万円を限度とした和解を前提に手続を開始しました。

当事務所では、手続開始と同時に今後の支払予定額の積立を促しています。
最終的にいくら支払えばいいか確定するまで、2〜3ヶ月の期間を要します。
その期間、依頼人が支払予定額を確実に用意できるかどうかをチェックします。
これは債務整理において特に重要です。
いざ支払いを始めて「やっぱり支払いができません」というのでは
わざわざ費用を支払って債務整理をした意味が台無しです。
債権者への支払いが止まっている間に、家計を見直し、
毎月一定のお金を用意する習慣をつけ、支払いに備えるのです。
このような積立を行わない事務所もありますが、当事務所では特に重視しています。

実際、調査が終わる3ヶ月間、K様はきちんと3万円を積み立てることができました。
ただ、今回は、調査の結果2社とも過払いが発生していることが判明したため、
ただちに履行テストは終了し、過払い金の回収を待っていただくのみとなりました。

セディナとエポスはいずれも信販会社ということもあり、
過払い金のほぼ満額を回収することができました。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 10:24 | 債務整理と過払い金の事例100撰

2011年05月13日

Case035 狭山市・M様

 借り入れ期間整理前債務額整理後債務額
セゾンH 8〜H22160万円16万円
アイフルH13〜H22163万円−91万円
オリコH18〜H2227万円22万円
アットローンH18〜H2250万円50万円
モビットH18〜H2250万円50万円

整理前合計債務額450万円毎月返済額16万円
整理後合計債務額47万円毎月返済額2万円


〜代表司法書士松本からのコメント〜
整理開始当初450万円もの負債があり、毎月16万円の返済をしていました。
この16万円の返済の内、半分の8万円を借入金に頼っていました。
残りの半分の8万円は自己負担していたわけですが、
それは全て利息の支払いに消えてしまっていました。

450万円の借り入れがあり、仮に利率が18%だとすれば、
毎月約7万円が利息として取られてしまいます。

返済と借入を繰り返した挙句、元金は全く減らない状況が続いていましたが、
その状況を打破するために債務整理を開始しました。

セゾンとアイフルについては、2社で323万円も利用があったものの、
取引期間も長かったため、大幅な減額となりました。
セゾンは、ショッピングを利用していたため負債が残りましたが、
アイフルは過払いとなっており、裁判を経て利息まで含めた満額を回収しました。

他の3社は大きく借金が減ることはありませんでしたが、
アイフルから回収した過払い金を支払いに充て、
モビット以外は全社一括払いで支払いを終えました。
残るモビットの50万円については、毎月2万円で分割払いを組みましたが、
M様は早期完済のために毎月8万円をご用意されたので、
モビットもあっという間に完済しました。

手続を開始して1年半、450万円あった負債は全てなくなりました。

※マイナスの表示は過払い金を取り返したことを表します。
posted by 司法書士松本 at 16:00 | 債務整理と過払い金の事例100撰